皮脂欠乏性湿疹
Asteatotic-eczema Treatment
皮脂欠乏性湿疹とは
About
健康な皮膚は皮脂や汗による水分(皮脂膜)に覆われ、天然保湿因子(アミノ酸)・角質細胞間脂質によって守られています。
皮脂欠乏症は、皮脂・汗による水分が減少することで皮膚が乾燥した状態になることを指します。いわゆる乾燥肌のことです。乾燥によってかゆみが生じ、乾燥した状態から搔きこわしによって炎症が起きて湿疹を起こしてしまった状態を皮脂欠乏性湿疹といいます。
皮脂欠乏症は肌が乾燥してザラザラし、細かいフケが出ます。さらに炎症を起こすと赤み、痒み、亀裂などが生じて、皮脂欠乏性湿疹に発展します。
乾燥・暖房の使いすぎ・洗いすぎによる皮脂の減少・タオルでこするなどの刺激・アトピーの体質などが関係していると考えられています。
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当院の皮脂欠乏性湿疹治療
Treatment
保湿剤を塗る
保湿剤を塗って乾燥した状態を治すことが治療の基礎です。湿疹を起こしている場合は、ステロイドの塗り薬で湿疹をしっかり抑えることが重要です。
保湿剤の代表的なお薬はヒルドイド®︎等があげられます。
他にも、軟膏・クリーム・ローションなど様々な種類があり、冬はクリーム・夏はローション等肌の状態に合わせて使い分けることもおすすめです。
生活習慣の改善
皮脂欠乏症の治療・予防には、生活習慣の改善も重要です。日常生活を送る上で、下記のことを気にかけましょう。
・乾燥により症状も悪化するため加湿器を使用しましょう。
・身体を洗う時は刺激の少ない石鹸を使い、手や柔らかい布で泡を作って軽くふきましょう。
・お湯の温度は38~40度のぬるま湯が良いとされ、湯船に使っている時間は10分以内にするのが良いでしょう。
・入浴後、保湿剤を体全体に塗りましょう。時間が経つごとに水分がどんどんなくなっていってしまうので、できれば10分以内に保湿剤を塗るようにしましょう。
・アルコール類、香辛料などはかゆみを引き起こすので避けることをおすすめします。
皮脂欠乏性湿疹Q&A
Question
発症しやすい年代はありますか?
皮脂欠乏症は、年代を問わず発症します。
小さなお子様は、皮脂線(肌を潤わす油を出す腺)が未発達のため、皮脂の分泌が少なく乾燥肌になりやすいです。
お年を召した方では、皮脂線の活動が少なくなることで皮脂の減少し、乾燥肌になりやすくなります。
若い方であっても、入浴時にゴシゴシと洗ってしまい皮脂が落ちすぎると乾燥肌になってしまいます。
ヒルドイド®︎はどのようなお薬ですか?
ヒルドイド®︎はヘパリン類似物質が主成分で、肌を保湿したり、血行を良くしたりする効果があります。
1日1回~数回、適量を患部に塗ることで、肌を保湿し乾燥を改善します。血行促進効果もあるため、血行障害による痛みや腫れを軽くします。
ステロイド外用薬の副作用が心配です。
適切に使用すれば、ステロイドの使用により重篤な副作用を生じることはほとんどありません。
ステロイドとは、副腎皮質という臓器で作られるホルモンです。湿疹やかゆみを引き起こす原因である皮膚の炎症を抑える効果があり、皮脂欠乏性湿疹の治療薬として用いられます。
稀にステロイド外用薬を長期に使い続けることで皮膚が薄くなる場合がありますが、症状が沈静化してきたら段階的に作用の弱いものに切り替えたり、塗る頻度を減らしたりすることで防ぐことができます。
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